特集

Listening

話題のニュースを取り上げた寄稿やインタビュー記事、社説をもとに、読者のみなさんの意見・考えをお寄せください。

特集一覧

昭和史のかたち

同時代史から歴史へ=保阪正康

  • コメント
  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

語り継ぐ姿勢、定着を実感

 昭和史が同時代史から過去の歴史へと移行しつつあると、この8月は実感として受け止めることができる。いくつかの講演をしてみてわかるのだが、近現代史の話を聞きに来る人は、8月には意外に40代、50代が多い。多分、この月は「戦後」という語が目につくためであろう。夏休み中の高校生などがいることもあり、同時代史的な感覚では話は通じない。

 これまで10代から40代の各世代から受けた質問によって、「ああ、昭和史は歴史に入ったなあ」とつぶやいてしまったことが何度かある。たとえば、「どうして国民の間に戦争反対の声が広がらなかったのか」「兵士に死ぬことを要求する軍事指導者はその権利を誰に与えられていると考えていたのか」「日本が日中戦争や太平洋戦争に入ってゆく理由はなぜ歴史的にきちんと説明されていないのか」などの質問は、同時代史的な感覚から…

この記事は有料記事です。

残り1637文字(全文2013文字)

コメント

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

次に読みたい

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集