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奪われた輝き

京アニ放火殺人事件/上(その2止) 「脱下請け」への情熱

1983~84年に地域情報紙「リビング京都」に掲載された京都アニメの求人広告。「マクロス」など人気アニメを手掛けていたことがうかがえる=京都市上京区で2019年8月10日、中山和弘撮影

 

細部まで作画にこだわり

 1981年12月。京都の地域情報紙に3行のお知らせが載った。「テレビアニメ彩色教えます 八田」。受け付けは午前10時~午後3時。他に電話番号だけが記されていた。

 京都アニメーションはこの半年前、八田英明社長(69)の妻で専務の陽子さん(70)がセル画に色を塗る「仕上げ」の下請けとして創業した。陽子さんの兄は手塚治虫も認めたアニメーター。自身も東京の「虫プロダクション」にいた経験を生かし、主婦らに彩色を教えて仕事を頼んだ。84年に働いたという大阪府寝屋川市の女性(61)は「1枚塗って何円のような内職の世界だった」と振り返る。

 拠点は本社所在地のJR木幡駅前(京都府宇治市)にあった古い木造2階建て。アニメの元請けも下請けも東京に集中し、地方にあるのは異例だった。丁寧な作業と期日を守ることで信頼され、仕事は増えていった。

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