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松尾貴史のちょっと違和感

政治家の言葉遣い 重さも、厳粛な意識も、含羞もない

=松尾貴史さん作

 最近の新聞やテレビで見聞きする言葉遣いで、違和感を覚えるものをいくつか挙げてみようと思う。

 「仮定の質問には答えられません」

 これは、官房長官が会見の場でよく口にする逃げ口上だ。いつも疑問に思うのだが、質問した記者はなぜ引き下がってしまうのだろうか。ここで食い下がると、自分も有名な女性記者のようにオミットされてしまうことを恐れているのだろうか。説明する責任がある権力の側がそういう安易な手段で逃げるのならば、逆に報道陣が結束してオミットし返せばいいのではないか。もちろん、記者たちの中には“御用メディア”の所属も少なからずいるので無理な話かもしれないが、あまりにも情けない。

 仮定の話には答えられないというならば、「確実に決定してしまった事柄」か、「実際に起きてしまった過去の問題」についてしか答えないということになってしまうではないか。そもそも仮定の話ができないというのは、実はその先にもくろんでいるスキームを隠しておかなければいけない事情があるのか、それともご本人に想像力そのものが欠落しているかのどちらかだろう。こんな人物が次期総理に一番近いというのだから途方に暮れて…

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