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アートの扉

小檜山賢二 トビケラの巣 一寸の虫に匠の技

 精巧な細工はいかなる匠(たくみ)の手によるものか。茶や緑、黒の平面が絶妙な強弱で組み合わされ、複雑に編み上げられた細い管が前後をつなぐ。先鋭的な工芸品にも、現代美術のオブジェにも見える。ともかく、作者は相当な腕の主に違いない。

 そんな思いで、ふとキャプションを読んでびっくり。「トビケラの巣」。人間が作ったものではない。わずか3、4センチの大きさの幼虫の仕事だと知り、あっけにとられる。ちっちゃい体の中に、偉大なアーティストの魂が宿っているとは想定外。もちろん芸大を出たり、専門学校で勉強したりしているわけではない。生まれながらの才能。思わず嫉妬してしまう。

 もっとも、トビケラ自身は「アート」や「作品」を制作している意識はないだろう。川の中で敵から身を守り…

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