IS「イラクで戦闘能力強化」「シリアで復活」米報告書 勢力一掃後の治安維持能力欠く
毎日新聞
2019/8/20 19:37(最終更新 8/20 19:53)
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イラクとシリアでの実効支配地域が消滅したとされる過激派組織「イスラム国」(IS)について、米国防総省の監察官室は今月に入り、「イラクで戦闘能力を強化し、シリアでは復活しつつある」と指摘する報告書を公表した。トランプ米政権は今年3月、シリアでISが支配する地域を「100%制圧した」と宣言していたが、依然として一定の勢力は残っている模様だ。
8月6日に公表された報告書は、米軍が主導する対IS有志国連合の4~6月の作戦状況について分析している。イラクやシリアの現地部隊は長期的作戦を遂行できず、敵を一掃した後の地域を維持する能力に欠けており、ISはその弱点に付け込む形で態勢を立て直しているという。イラクでは、イスラム教スンニ派住民が多数を占める北部などでISが影響力拡大を模索。シリアでは駐留米軍の一部が撤収を開始したことで、米軍と連携し…
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