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武田 砂鉄・評『どうせカラダが目当てでしょ』王谷晶・著

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私のカラダは私のもの 私のことは私が決める

◆『どうせカラダが目当てでしょ』王谷晶・著(河出書房新社/税別1350円)

 オンナのカラダをどうやってオレのものにするかとマジで考えているオトコというのは意外に多い。ひとまず男という性で生きている自分は、その姿を横目で見ながら「いや、どこまでいってもオマエのものじゃないだろ?」とぼそぼそ呟(つぶや)いてきたのだが、ここにきて、本格的な拡声器に出会うことができた。

 私の体は私のものであるという当たり前の定義を守り抜くため、「女としてカラダを運営していること、社会から女とみなされることのめんどくささ」について、乳、髪、腹、足、肌、尻等々、それぞれのパーツをお題に綴(つづ)ったエッセー集。正面突破というか正面爆破というか、ムカつく事象の目の前に爆弾を置いて大破させて更地に戻そうと試みる筆力に圧倒される。

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