1932年のロサンゼルス五輪と36年ベルリン五輪。戦前開催された二つの五輪では、慶応大にゆかりのある選手たちが多く出場し、金メダルを獲得するなど活躍した。しかし、そのうちの9人が後の戦争によって命を奪われている。今夏、慶応大阪シティキャンパス(大阪市北区)で開催された特別企画展「忘れられた戦争のカケラ」では戦没オリンピアンのメダルやユニホーム、日記、書簡などが展示された。
「『明日も試合だけど飲んじゃおう』などと書かれていて、若者らしい姿が見えてくる。戦争の時代を身近に感じてくれるきっかけを学生にも与えられるのではないかと思っています」。慶応義塾福澤研究センター准教授の都倉武之さん(39)は展示資料を前に、現代と変わらない、戦没した若者の実像を解説した。
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