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子どもの自殺を予防するためのシンポジウム「夏休み明けの子どもの異変に備える」がミューザ川崎(川崎市幸区)で開かれた。会場には約80人が集まり、子どもの命を守るためにどうすれば良いか、議論が交わされた。【木下翔太郎】
子どもを自殺で亡くした遺族らが設立した一般社団法人「ここから未来」(事務局・東京都中野区)が主催。シンポジウムでは、法人理事の武田さち子さんらが基調報告を行った。武田さんは「いじめ防止対策推進法ができてからいじめ、不登校、子どもの自殺はなくなるどころか増えている。法律がうまく機能していないだけでなく、子どもの置かれている状況がより深刻化しているのではないか」と指摘した。
また、武田さんは同推進法以降にいじめなどで子どもが自殺・自殺未遂をし、第三者委員会が設置された98件を分析。その結果、11月が13件と一番多かったと報告した。「8、9月だけに注目して対策をとっても子どもの自殺は防げない」と話した。子どもの自殺の可能性のある要注意サインとして、原因不明の体調不良が続く▽フードをかぶって外出するなど他人の視線を気にする--などを挙げ、「大人が子どものサインに気が付く…
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