連載
ジンギスカンやザンギなど全国的知名度の高い食べ物を多数抱える食の宝庫、北海道。一方で、知名度は限定的でも、豊富な食材を生かした「ローカルグルメ」も道内各地に存在する。各地で愛されるご当地グルメを追った。
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

サクサクとした軽い食感が人気のマカロニを使ったポン菓子「ドン・デ・マカロニ」。知内町で生まれ、「食べ始めたら止まらない」「あっという間に食べちゃった」と、今や道南地方の土産物として定着しつつある。
ポン菓子はドン菓子とも呼ばれるスナック菓子。米などの穀物を圧力釜にかけた後、釜の蓋(ふた)を外すと一気に膨らむことを利用して作る。この時に「ポン」「ドン」と大きな音がすることから名付けられた。
商品化したのは、知内町小谷石の菓子店「やごし本舗」代表の村田優さん(38)。地元の会社に勤めていた2008年6月、交通事故に遭って右大腿(だいたい)骨を粉砕骨折し、1年半入院した。半年のリハビリを経て歩けるようになったが、「どん底を味わった」と振り返る。一方で「何でもできる気がしてきた」といい、そこでチャレンジしたのがポン菓子の製造。インターネットで専用の製造機を見つけ、「面白そうなのができそう…
この記事は有料記事です。
残り637文字(全文1033文字)