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首相演説一本化など独自色次々と 「山東カラー」に与野党困惑も

積極的に発信する山東昭子参院議長

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 今月1日に選出された山東昭子参院議長(77)=自民出身、比例代表=が独自色の打ち出しに躍起だ。首相が衆参両院でそれぞれ行う施政方針演説の一本化などを提案。憲法改正の議論促進も訴えた。中立公平が求められる議長が積極的に発する「山東カラー」の言動に、与野党から困惑の声もくすぶる。

     山東氏は就任早々、自民党の末松信介参院議院運営委員長に電話し、首相の施政方針演説や所信表明演説など衆参の本会議でそれぞれ行う演説の一本化▽本会議場での女性の上着着用義務の廃止▽ノートパソコンの議場への持ち込みを許可――を提案。末松氏は8月5日の参院議運委理事会で報告した。特に施政方針演説の内容は衆参両院で同じであるため、一元化すれば、首相や閣僚の出席回数を省き、時間短縮にもつながる。

     ところが山東氏の提案は各党への事前説明はなく、野党は反発。理事会では具体的な協議に入れなかった。立憲民主党の蓮舫参院幹事長はツイッターで「院の運営は議長の専任事項ではない」と批判。同党幹部は「別にやってもいいけど、ちゃんと根回ししろよって話だ」と語る。

     演説の一元化は2002年にも当時の小泉純一郎首相が国会改革の一環で与党幹部に検討を指示したが、野党から「両院の独立性を定めた憲法に抵触する」などとの反発を受け断念した経緯がある。自民党内でも「提案自体はおかしくないが、やっかいな問題だ」(関係者)との声があり、党幹部は「いったん寝かす」とクールダウンを図る構えだ。公明党の山口那津男代表も「両院制の根幹に関わることなので慎重に議論を進めていただきたい」と注文した。

     山東氏は就任直後の1日の記者会見でも「憲法審査会が活発に動くことを期待している」と発言。隣に座った立憲出身の小川敏夫副議長から即座に「数の力で結論に持っていく議論であってはならない」とクギを刺された。

     参院関係者は「何もやらない議長よりいい」と評価しつつも「踏み込みすぎた発言は国会運営を混乱させる可能性もある」と漏らす。【佐藤慶】

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