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経験者1191名のアンケートで判明!被災後のライフラインの実態と「食」の困りごと[在宅避難時に役立つ防災レシピ特集 第1回]

情報提供:クックパッド 利用規約

地震や台風・豪雨など、自然災害はいつ自分の身に降りかかるかわかりません。大規模災害に見舞われた場合、日常生活を取り戻すまでには時間がかかるケースも想定されます。被災直後の緊急避難を経て、「在宅避難」へと移行することも少なくないでしょう。在宅避難経験のあるクックパッドユーザー1191名へのアンケート調査結果から、イザという時に役立つ「食の備え」とは何かを読み解いていきます。

被災直後の緊急避難から「在宅避難」へ

いつ自分の身に降りかかるかわからない自然災害。災害の報道などを目にするたび、日頃から備えておかなくてはと思うものの、とはいえ、具体的に何をどう備えておくのがベストなのかがわからず、ついつい手を付けられずにいるという方も多いのではないでしょうか。

地震や台風・豪雨などの大規模災害時、多くの場合は、被災直後には避難所等への緊急避難を選択することになります。しかし、時間の経過とともに、建物倒壊や火災等の二次被害の危険性がなく、ご自身やご家族の安全性が確保できると確認された場合には、ライフラインに不具合がある中でも自宅に戻って生活する「在宅避難」へと移行するケースも少なくありません。

在宅避難時には、被災後のさまざまな制限のある環境下で生活をしていくことになります。中でも、生きるために必須の「食」も、もちろん自分自身で確保していかねばなりません。その時、本当に役立つ備えとは何かを知るため、編集部はクックパッドユーザーへ「被災時の料理」に関するアンケート調査を実施。回答者数2777名のうち、実際に被災後の在宅避難経験がある方が1191名いらっしゃいました。

本特集では、在宅避難経験者1191名の回答にフォーカスし、全5回にわたって本当に必要とされる「食の備え」を読み解いていきます。

ライフラインはいつ復旧する?

下のグラフは、在宅避難経験者1191名に、在宅避難時に自宅のライフラインが復旧するまでの期間を質問したもの。被害のある・なしのみで見ると、最も被害を受けたと回答した方が多かったのは「電気」で、約8割にのぼりました。

ただし、復旧までの時間は約6割が「1~3日以内」と回答しており、電気・ガス・水道のライフラインの中では最も復旧が早いのも「電気」という結果でした。

Dba583d72e82427531285d02b33ad0d0 944c9cae579c9a32b2d630750d948ee8 在宅避難経験者1191名に、在宅避難時に自宅のライフラインが復旧するまでの期間を聞いた結果。電気・ガス・水道の中では、被害が最も多かったのは「電気」、復旧までの期間が長引く傾向があるのが「水道」、最も被害が少なかったのが「ガス」となった

約5割が「被害があった」と回答した「水道」は、復旧までの時間が「1~3日以内」と回答したのは約2割、「1週間以上」と回答した人が約3割いました。電気・ガス・水道のライフラインの中で、最も完全復旧までの道のりが長いのが「水道」という結果です。

ガス」は、「被害があった」と回答した人が約4割で、電気・ガス・水道のライフラインの中では、最も被害を受けた数が少なかったと言えます。また、被害を受けた人の中で、半数となる約2割が復旧までの時間は「1~3日以内」と回答しており、「電気」よりは復旧が遅いが、「水道」よりは早く復旧することが見て取れます。

在宅避難時の「食事」の課題

こうした状況下で、在宅避難時の「食事」で困ったことについて問うと、以下のような声が寄せられました。

食材に関する困りごと

  • 「生野菜や肉、魚がないので炭水化物ばかりになりがちだった」
  • 「同じものを食べて飽きがきたのと栄養バランスが悪かった」
  • 「ストレスから食欲が落ち、普段食べ慣れない食事を食べる気分になれなかった」
  • 「冷蔵でなければいけないものたちを、どうやって大量に使って食べていくかを考えるのが大変だった」
  • 「栄養バランスのことを考える余裕は全くなかった。今日の食事はどうしよう…いつまで家の食材が足りるか、そればかり考えていた」

電気が復旧するまでの困りごと

  • 「電気が復旧しなかった数日間は、何も調理ができずパンなどでしのぐしかなかった」
  • 「電気がつかなかったのでご飯が炊けなかった
  • 「冷蔵庫にたくさん食材があったが、扉を開けると冷気が逃げるため開けられず、活用できなかった」
  • 「牛乳を飲もうとして、いつものレンチンができないなど、ことごとく電子レンジに頼っていたことを再認識した。鍋を汚してガスで温めなければならないなど、不便を感じた」
  • 「オール電化のため、電気が開通するまで、カセットボンベがなくならないか不安だった。できるだけ煮炊きの少ない調理法を選んだ。手に入る食材が限られていて、お腹を満たすだけで精一杯だった」

水道が復旧するまでの困りごと

  • 「下水道が被害を受け、水を流すことができなかったのがとても大変だった。洗い物が一切できないため、紙皿などを使い、下水に流さずにすむような食事しかとれなかった(ラーメンなどは汁が残ると流せないので捨て場所に困る)」
  • 「そうめんを食べたくても水がもったいなくてできなかった」
  • 「飲料用の水がなかなか手に入らなかったため、スープや味噌汁などをなかなか作れなかった」
  • 「水が使えないから、お米をとぐことができなかった。乾麺も茹でられなかった。水がないと野菜も洗えない。水が何より大事だった」
  • 「先を考えずに料理をしてしまい、あとから調理器具を洗う水がないことに気が付き、大変困った」

ガスが復旧するまでの困りごと

  • 「とっさのことで、1日くらいはガスを使用しないほうがいいとのことだったが、何をどう調理して、ご飯を作っていいのか分からなかった」
  • 「自宅はガスが使えたが、一緒に過ごすために向かった義両親家はライフラインが全て使えず、義母がカセットコンロで麺を炒めたりして、5人いたので全員分まかなうのは大変だった」
  • 「ガスが使えなくて、料理に時間がかかる
  • 「ガスの不具合で火が使えなかったため、温かい食事が用意できなかった」

被災によって心身ともに大きなストレスが生じている非常時だからこそ、自分や家族がほっとできる「家庭料理」が食べられる環境を整えることは、日常を1日でも早く取り戻すための大きな足がかりになります。

本特集では、次回から、ライフラインに不具合がある環境下での食事作りに役立つレシピや知恵を具体的にご紹介していきます。

(TEXT:福井千尋)


【アンケート調査概要】

調査テーマ:「被災時の料理に関するアンケート」
調査方法:インターネット調査(クックパッドのメールマガジン)
調査地域:全国
調査対象:クックパッドのユーザー2777名(うち在宅避難経験者1191名)
調査実施時期:2019年3月29日(金)〜4月1日(月)


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在宅避難で役立つ食まわりの知恵から日ごろの備えまで クックパッド 防災レシピBOOK』(扶桑社

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被災直後の緊急避難を経て、自分や家族の安全が確保できると判断できた場合には「在宅避難」を選択するケースも少なくありません。ただし、ライフラインが完全復旧しておらず、不具合がある中で在宅避難生活を送るには、日ごろからの「備え」が必要です。

そこで、本書ではクックパッドの豊富なレシピの中から、非常時だけではなく日ごろから活用できる「ポリ袋調理」や「節ガス・節水レシピ」などをピックアップして掲載。また、上の記事でも紹介している在宅避難経験のあるクックパッドユーザー1191名へのアンケート調査結果を元に、被災時に本当に役立つ備えや生活周りの知恵を紹介しています。

家族の“災害に備える力”を高めるため、また、イザというときに自分の頭で考えて行動するためのツールとして活用できる実践的な内容が満載の一冊です。

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