メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スミレの香り

/84 馳星周 画 田中靖夫

 カムイはわたしの股ぐらに顔を突っ込んだまま息を弾ませていた。わたしはその背中を大袈裟(おおげさ)に撫(な)でてやる。

「今日はおまえのおかげで一歩前進した。まあ、前進したというより、複雑な迷路の中に迷い込んだと言った方がいいかもしれないがな。車に戻ったら、ご褒美だな」

 褒美という言葉にカムイが反応した。息づかいがさらに荒くなり、尾の揺れ方も激しくなっていく。

この記事は有料記事です。

残り610文字(全文790文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 西川さん絶叫「揺らせよ!」観客熱狂 イナズマロックフェス2019開幕 滋賀・草津

  2. 巨人・坂本勇「主将になって4年間、プロ野球人生で一番苦しんだ」

  3. 松山大元教授を不起訴 当時の学生ら5人も 松山地検 

  4. 「嫌韓」あおるテレビよ、これでいいのか クレーム来ないからやりたい放題?

  5. ラグビーW杯、なぜ「旭日旗」騒動ないの?五輪では日韓対立

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです