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 美しい小さな浜。夜の公民館は、漁師が持ち寄った海の幸と一升瓶、そして穏やかな笑い声であふれていた。「そうじゃったとですか。長か間、苦労しとらしたねぇ」。車座の中心で医師、原田正純さんは、細い目を更に細めた。

 食品公害「カネミ油症」検診団が長崎・五島列島を巡回した2000年夏の光景だ。笑顔の車座はみな、昼間に受診した油症被害者だった。原田さんとはその後、…

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