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余録

帝国議会の開設を4年後に控えた明治半ばの…

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 帝国議会の開設を4年後に控えた明治半ばの1886年。自由民権運動への厳しい弾圧でいったんはばらばらになった民権派が再び結集に動き出す。「小異を捨てて大同につくべきだ」。一致団結して政府に立ち向かう大同団結運動である▲後に衆院議長になる旧自由党の星亨(とおる)が主唱し、明治維新で活躍した後藤象二郎(しょうじろう)が主導した運動の決起集会には約200人が参集したという。反藩閥勢力を結集し、政党復活の機運を盛り上げていく時代のエネルギーがみなぎっていた▲強力な権力支配の状況を打破しようとする政治の動きは今にも通じる。立憲民主党と国民民主党の党首が秋の臨時国会に向け衆参両院で統一会派を結成することで合意した。他の会派も合流し、第2次安倍政権発足後、最大の野党勢力となる▲もともとは旧民進党から分裂した政党だ。再結集も視野にあるのだろう。2大政治勢力を目指す小選挙区制のもとで「多弱」野党のままでは埋没するばかりだ。分裂から統合への動きは理にかなっている▲国会内での共闘といえども単なる数合わせなら「烏合(うごう)の衆」との批判が出よう。「原発ゼロ」や憲法改正など政策の調整を棚上げすれば「野合」のそしりは免れまい。なにより政権奪還への迫力がなければ国民は目を向けない▲大同団結運動は政府の弾圧や懐柔によって3年で下火になるが、1890年の第1回総選挙では民権派が過半数を占めた。約130年前の議会開幕前夜の出来事に野党が学ぶ点もあるのではないか。

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