連載

金言

欧州総局長、外信部長などを歴任した小倉孝保論説委員のコラム。

連載一覧

金言

二つのG7サミット=西川恵

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 <kin-gon>

 フランス南西部のビアリッツで24~26日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれる。30年前の1989年のG7サミットもフランスが議長国で、国際政治上、大きな画期となった会議だった。二つのサミットはいかに世界が変貌したかを物語る。

 今回のサミットでは首脳宣言は見送られると言われており、そうなると75年の第1回サミット以来初めてとなる。米国と他6カ国の隔たりは、昨年のカナダでのG7サミットでも見せつけた。トランプ米大統領が閉会後に議長国トルドー首相の発言に怒って、首脳宣言の承認を撤回したからだ。

 30年前の7月にパリ郊外で開かれたアルシュ・サミットと比べた時、その対照に感慨を禁じ得ない。まず自由貿易体制。今回も保護主義に傾斜する米国を、他6カ国がどう説得するかだが、30年前は自由貿易体制を世界に広げるため、父ブッシュ米大統領(当時)と6カ国首脳が結束した。

この記事は有料記事です。

残り643文字(全文1038文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集