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経済観測

目と手で考え、仕事する=気仙沼ニッティング社長・御手洗瑞子

 先日、数寄屋造りの建築を手掛ける会社を訪ねた。過去10年あまりで総工費も坪単価も最高水準といわれた邸宅を見事に完成させて名をはせたその会社は、東日本大震災後の東北において、復興支援として個人宅や社屋など数々の建物を建ててくれた。

 どれも伝統的な数寄屋技術にのっとりながらもモダンで、心地がよい。被災した街の中に、そんな上質な空間が一つまた一つとできていくのは、とてもワクワクすることだった。どんな方たちが仕事をしているのだろう。彼らの工場(こうば)を訪ねると、総勢20人ほどの職人さんが黙々と作業されていた。

 現代的な建築では、建築家が設計をし、施工者はその図面通りに仕上げる。一方数寄屋造りでは、設計と施工が一体となって仕事を進めるという。ある職人さんは、10センチほどの竹を何本も並べて番号をふっていた。聞くと、欄間に使う竹だという。竹によって節の位置が違う。節がリズムよく並んだほうが美しいから、並べ方を何パターンも試して決めるのだという。欄間だけではない。床板や敷石の並べ方も、仕上がりが美しくなるよ…

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