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絶滅危惧の在来メダカ 「取り巻く環境知って」 奈良・橿原で特別展 

水槽の中を泳ぐミナミメダカ=橿原市南山町の市昆虫館で、藤原弘撮影

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宇宙船に乗ったヒメダカの子孫の「宇宙メダカ」=橿原市南山町の市昆虫館で、藤原弘撮影

 絶滅危惧種に指定されている在来種のメダカを取り巻く環境を知ってもらおうと、特別展「美しきメダカ展~光と影」が、奈良県橿原市南山町の市昆虫館で開かれている。在来種のミナミメダカと、品種改良された観賞用のメダカの約15種類をそれぞれの水槽で展示。地元の池などで在来種と品種改良されたヒメダカが交雑していることも紹介している。【藤原弘】

 在来種のメダカは、環境省レッドリストで、絶滅の危険が増大している絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、橿原市周辺にはミナミメダカが生息している。一方、観賞用のメダカは、全身が黒い「オロチ」や赤い「紅帝(こうてい)」など多彩で、近年人気が高いという。ヒメダカは体がオレンジ色で、宇宙飛行士の向井千秋さんが1994年に4匹をスペースシャトルに載せた実験で用いられ、その子孫の「宇宙メダカ」も展示している。

 同館と近畿大農学部の北川忠生准教授(保全生物学)の研究室は2015~16年、市内の池や水路など7カ所で採取されたメダカ各10匹の遺伝子を分析。その結果、うち4カ所からヒメダカの遺伝子を持つ個体が確認された。市昆虫館職員の野川裕司さん(30)によると、飼育されていた観賞用メダカが池などに放されて交雑した可能性があり、外見上は、ミナミメダカと見分けが付かなかったという。

ミナミメダカ、交雑でピンチ

 野川さんは「地域で長年受け継がれてきたミナミメダカの遺伝子が、人間が人工的に作った遺伝子で汚染され、在来種がいなくなってしまう可能性がある。観賞用メダカを飼育したら、放さないようにしてほしい」と話す。特別展は9月16日まで。観覧料は大人510円、高校・大学生410円、4歳以上中学生まで100円。問い合わせは市昆虫館(0744・24・7246)。

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