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シチメンソウ回復せず 立ち枯れ深刻化 佐賀

干潟を赤く染め上げるシチメンソウ=2017年10月、徳野仁子撮影

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 佐賀市東与賀町の東与賀海岸沿いに約1.6キロにわたって群生し、地域の観光資源ともなっている希少植物「シチメンソウ」の立ち枯れが深刻化している。昨冬から市職員がまいていた種もほとんど芽が出ず、詳しい原因は不明のまま。見ごろとなる10月を前に、市は生育が順調な苗を1カ所に集める移植作業をするなど対応に乗り出している。【池田美欧】

シチメンソウはアカザ科の一年草で塩分を含む干潟などに群生する。成長の過程で葉や茎の色が変化して例年10、11月には真っ赤に色づき、シーズンには多くの観光客が訪れる。

 しかし昨年9月、半分以上が茶色くまだらに変色して立ち枯れた状態になっているのが見つかった。立ち枯れを受け、市職員が昨年12月と今年2月、約7キロのタネをまいたが、ほとんど発芽しなかったという。富吉千晶・東与賀支所長は「今年は去年よりも立ち枯れが進んでいる。気候や海況が影響しているのかもしれないが、はっきりとした原因は分からない」と頭を抱える。市は遺伝子解析などによる原因調査を佐賀大学農学部に依頼した。

 厳しい状況を受け、観光シーズンに一部分でも赤く色づいたシチメンソウの群生が見られるように市職員や地元住民らが6月末から、「シチメンソウヤード」と呼ばれる区画約500平方メートルにヤード外の苗を移植する作業にあたっている。

 地元住民でつくるボランティア団体「シチメンソウを育てる会」の平方幸子事務局長は「こんなに枯れたのは初めて。みんなで地道に育ててきたので悲しい」と肩を落とす。平方事務局長は「このままきれいなシチメンソウが見られないと人が来なくなってしまう。観光客が来た時にきれいに色づくように育ってほしい」と話した。

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