ハイビスカスは世界遺産登録のカベ? 奄美で駆除始まる

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奄美ではなじみ深い花だが、外来種であるハイビスカス=鹿児島県宇検村で2019年7月22日午前10時23分、神田和明撮影
奄美ではなじみ深い花だが、外来種であるハイビスカス=鹿児島県宇検村で2019年7月22日午前10時23分、神田和明撮影

 鹿児島県・奄美大島で咲き誇る真っ赤なハイビスカスは南国気分を盛り上げる夏の花として人気だが、環境省と同島の宇検(うけん)村は、島の世界自然遺産登録の障壁となる「外来種」であることを理由に共同で伐採に乗り出した。同村の村花でもあるが、同省は「島の生態系保全のためにも駆除は必要」と説明し、登録に影響する重要地域での伐採を進める。

 7月下旬、電動のこぎりを手にした同省職員ら20人あまりが宇検村内の湯湾(ゆわん)岳に通じる村道に入った。沿道に約2・5キロにわたって植えられたハイビスカス計300本を1本ずつ切断。切り株には除草剤を注入し生育を止めていた。村によると、伐採は6月末から始め、これまでに823本を駆除した。

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