表現の不自由展中止「見る人、受け手も被害」 シンポで出品作家ら「再開を」

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「表現の不自由展・その後」の中止問題について意見を述べるパネリストら=東京都文京区で2019年8月22日午後9時2分、待鳥航志撮影
「表現の不自由展・その後」の中止問題について意見を述べるパネリストら=東京都文京区で2019年8月22日午後9時2分、待鳥航志撮影

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で従軍慰安婦をモチーフにした少女像などの展示が、外部からの反発や脅迫を理由に中止された問題について考えるシンポジウムが22日夜、東京都の文京区民センターで開かれた。出展したアーティストらが「展示の再開を」と訴え、表現の自由の重要性を強調した。

 シンポの第1部では、出品したアーティストらが登壇。韓国人写真家の安世鴻(アン・セホン)さんは、戦後、中国に置き去りにされた元従軍慰安婦の写真を撮影した。安さんは慰安婦に当時の状況について聞き取りを行ったうえで、今も消えない苦しみを抱えた表情を写真で切り取った。2012年に東京都の新宿ニコンサロンで個展を予定していたが、ニコン側が開催中止を決定。その後、東京地裁で中止決定無効の仮処分が認められ、一転して開催された経緯がある。

 安さんは写真の趣旨を説明した後、「愛知県が行う公共の事業で中止になったことに、民主主義の退行を感じる。私たちアーティストだけでなく、見る人、受け手も被害を受けた。私たちの知る権利、表現の自由を守りたい」と訴えた。

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