メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

中村梅丸が莟玉に 11月「吉例顔見世大歌舞伎」 「菊畑」で虎蔵演じる

中村梅玉さん(左)の養子となり、中村莟玉(かんぎょく)を名乗ることになった中村梅丸さん=東京都中央区で2019年8月23日午後2時48分、根岸基弘撮影

[PR]

 歌舞伎俳優中村梅玉さん(73)門下の若手花形、中村梅丸さん(22)が、梅玉さんの養子となり、東京・歌舞伎座の11月公演「吉例顔見世大歌舞伎」から中村莟玉(かんぎょく)を名乗ることになった。23日に東京都内であった記者会見で発表された。

 梅丸さんは一般家庭に生まれ、2、3歳で母親と見た歌舞伎に魅了された。2004年に梅玉さんに入門。05年に初舞台を踏み、06年に梅丸となった。

 披露演目は夜の部の序幕「菊畑」で、梅丸さんは虎蔵、梅玉さんが智恵内(ちえない)を演じる。

 梅玉さんは「梅丸を跡継ぎとして育てていくことになりました。彼が初めて私の部屋を訪ねてきたのは15年前。7歳でした。歌舞伎の好きな子がいるので、楽屋にいさせてくれと頼まれ、1年もすればあきるだろうと思っていたら、土日は必ず楽屋に来て、黒衣を着て手伝いをしていました」と振り返る。

 梅丸さんは「夢のひとつとして歌舞伎役者になりたいと言ってはいましたが、15年前に師匠の部屋を訪ねたときには、こんなことになるとは思いもしませんでした。ですが、どこかで、歌舞伎役者になれるのではと考える自分もいました」と心情を語る。

 古典の「寿曽我対面」の化粧坂少将や新作歌舞伎「NARUTO」でヒロインの春野サクラなど女形の大役をつとめることの多い梅丸さんだが、目指すのは梅玉さんが得意とするような二枚目や前髪(若い男性)の役。記憶に残る役としては「車引(くるまびき)」の桜丸を挙げた。披露で演じる「菊畑」の虎蔵も実は牛若丸(源義経)の前髪役だ。

 「『菊畑』の劇中でご披露の口上もさせていただけたらと思っています。今は女形が多いですが、私の芸に憧れているので、これからは立ち役と女形の両方を勉強していくことになると思います」と梅玉さんも期待する。

 人気俳優の坂東玉三郎さんや片岡愛之助さんも、梅丸さんと同様に一般家庭から幹部俳優の養子になった。また、師の梅玉さんも六世中村歌右衛門の養子から出発した。

 会見に列席した松竹の安孫子正副社長は「(歌舞伎界の)外にいる能力のある方が育っていける環境になってきています。歌舞伎界の活性には重要なことです」と解説した。

 莟玉は梅玉さんの命名。六世歌右衛門の自主公演「莟(つぼみ)会」にちなみ、「これから花開く」という意味を込めた。【小玉祥子】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ラグビーW杯、なぜ「旭日旗」騒動ないの?五輪では日韓対立

  2. 「帽子なくして注意したら『本当の父親じゃない』に激高」供述 さいたま小4遺棄

  3. 台湾、南太平洋キリバスと断交 外交関係のある国は15カ国と最少に

  4. 職場で体調崩し、女性は死亡した 119番まで「3時間40分」早められたのか

  5. さいたま小4殺害 一家を知る人ら「信じられない」「なぜ」 遺棄容疑、父逮捕に

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです