韓国で100万部以上売れた小説「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョ・ナムジュ著)を昨年末に筑摩書房から翻訳・出版したところ、日本でも13万部を超えました。
主人公キム・ジヨンが体験する苦しみを描いたこの本が読まれたのは、日本の女性の言葉にならない悔しい気持ちを言葉にする呼び水になったからだと思います。
1990年代初め、まだ韓国社会はセクハラ発言などにあまり敏感ではありませんでした。女性問題についても社会学者、上野千鶴子さんの著作が翻訳され読まれていました。男女雇用機会均等法など社会システムの整備は日本が先行しましたが、韓国の女性は行動、発信の仕方を身につけ、その後の展開は早かった。そういう意味で日韓が相互に刺激を与える時代だと思います。
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