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米FRB議長、9月追加利下げ示唆 世界経済「減速兆候」「適切に対応」

パウエルFRB議長=AP

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 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は23日、米ワイオミング州ジャクソンホールで講演し、FRBが7月末に利下げを決めた後の世界経済について「減速している兆候がみられる」と指摘したうえで「米景気拡大を維持するために適切に行動する」と述べ、9月にも追加利下げに踏み切る可能性を示唆した。

 FRBは7月30、31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米中貿易戦争や世界経済の減速リスクを理由に約10年半ぶりの利下げを行った。パウエル氏は講演で、利下げ後の3週間は「波乱に富んでいた」と指摘。トランプ政権による新たな対中追加関税の発表や、ドイツや中国の景気減速などを挙げ、「この混乱した状況で金融市場は不安定化している」と景気先行きリスクに警戒感を示した。

 米経済が堅調に成長するなかでの追加利下げについてFRB内部の賛否は大きく割れている。一方、金融市場では追加利下げ観測が広がり、トランプ大統領は「短期間で1%超の利下げ」を要求するなど政治的圧力を強めており、パウエル氏は難しいかじ取りを迫られている。

 パウエル氏は講演で「貿易摩擦の不確実性に対処するのは金融政策の新たな課題だ。現在の状況に対応した最近の前例はない」と語り、FRBが難しい政策判断を迫られている現状を説明した。【ワシントン中井正裕】

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