メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「相談してくれてありがとう」福岡いのちの電話35周年 新たな相談員募る

相談者の気持ちに寄り添う福岡いのちの電話の相談員=福岡市中央区で2019年7月17日午後2時30分、末永麻裕撮影

[PR]

 自殺防止などを目的に電話で相談に応じる「福岡いのちの電話」が10月で35周年を迎える。24時間年中無休、ボランティアで続けているが、近年は相談員の数が減り、全ての相談には応じられなくなっている。河辺正一事務局長(64)は「相談員を増やして多くの電話を受けたい」と話し、10月から始まる養成講座の受講生を募集している。

 「相談してくれてありがとう」。福岡市中央区のビルの一室にある福岡いのちの電話の事務所。受話器を取った相談員は勇気を持って電話をしてくれた相手に感謝を伝える。普段の生活ぶりなどを何気ない会話で聞き出し、専門機関につないだり、自殺をほのめかす人には考え方を変えてみてはと助言したりして寄り添う。

 最近は精神疾患を持つ人からの相談や、就職が決まらずどう生きればいいか分からないなど人生に関する相談、ドメスティックバイオレンス(DV)や相続など家族に関する相談が目立つという。メールでの相談は、小学高学年から20代が半数を占め、学校での友人関係やいじめ、親からの虐待などに関する相談が多い。児童生徒からの相談は新学期前に増える傾向にある。

 いのちの電話は1953年に英国で市民運動として始まり、世界中に広がった。日本では71年に東京いのちの電話が初めて開設され、福岡いのちの電話は84年にスタート。現在は全国約50カ所に相談窓口がある。

 だが近年はボランティアの多様化などにより、相談員が不足。福岡では、最多だった94年の268人から現在は184人に減った。電話は3回線引いているが相談員が1人の時間帯もあり、せっかくの電話を受けられないことも多い。受信件数も最多だった96年の2万5502件から、2018年は1万2310件に半減。電話がつながりにくいことも影響している。

 福岡いのちの電話は若者の自殺防止策としてメールの他、試験的にチャットでの相談受け付けも始めている。河辺事務局長は「円滑に電話やメールを受けるには相談員が220人必要だ」と言う。

 相談員の養成講座は10月から約2年間、月2、3回の頻度であり、最初の1年は臨床心理士らによる講座、2年目は実際に電話を受ける実習が中心になる。応募資格は23〜68歳で修了後にボランティアとして活動できる人。経験不問。応募は8月31日まで。問い合わせは事務局(092・713・4343)。【末永麻裕】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 治安 半グレ、石垣島に進出 繁華街で悪質客引き、店舗を脅迫「つぶすってことだよね」  /沖縄

  2. ORICON NEWS 生ハムとの”同居”に気づいた柴犬の必死な姿がかわいすぎた「あと少しで届くのに…」

  3. リツイートは「賛同」? 橋下氏・岩上氏の訴訟 指先一つで名誉毀損に

  4. 佳子さまオーストリア訪問 大統領を表敬

  5. ORICON NEWS テレビ朝日入社5ヶ月の24歳・新入社員が超異例のスピードで演出デビュー

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです