メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

We♡Rugby~世界のフィールドから

W杯3連覇が懸かるNZ 元主将・リッチーマコウさんが語る最大の強みとは?

ラグビー・ワールドカップの2011、15年大会でチームの連覇に貢献した元ニュージーランド代表主将のリッチー・マコウさん=東京都千代田区の日本外国特派員協会で2019年7月18日、長谷川直亮撮影

 9月20日開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の3連覇が懸かるニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」は、トンガやサモアなど多様なルーツを持つメンバーで編成し、さまざまな文化や考えを取り入れているという。元NZ代表主将で2011、15年大会でW杯2連覇を成し遂げたリッチー・マコウさん(38)は、オールブラックスにおける多様性の大切さなどを熱っぽく語った。【聞き手・谷口拓未】

多様なルーツを持つ選手をまとめたラグビーの元ニュージーランド代表主将、リッチー・マコウさん=東京都千代田区の日本外国特派員協会で2019年7月18日、長谷川直亮撮影

 ――NZ代表にはさまざまな地域や民族にルーツを持つ選手がいます。チームに与える影響は。

 ◆NZ代表にも、国内にも本当に多様な文化があり、価値観もさまざまです。オールブラックスには生まれや育ち、身体的特徴が異なる選手が集まります。それが一つにまとまることは、チームにとって最大の強みになります。

 ――マコウさんは長年にわたって主将を務めました。

 ◆リーダーは必ずしも全てを理解し、全ての答えを持っているわけではありません。大切なのは重圧のかかる場面での対応を理解できているか。常に前向きに向上心を持ち、チームを引っ張ることです。主将として学んだことの一つは、一人が全てを担うのではなく、困難な状況でも各選手が貢献できる分野で力を発揮し、解決策を見いだすこと。一体となればさまざまなことを成し遂げられます。

 ――NZのクライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)で今年3月に銃乱射テロ事件がありました。NZが誇る多様性への攻撃でした。

 ◆テロの後、国も人々も多様性に対して後ろ向きな対応はしませんでした。我々は多様性を重視していますが、それに対し前向きではない考えの人はごくわずかに限られていると思います。NZでは一部の人が狙われたのではなく、全体に対するテロだったと受け止めています。誰であろうと一緒につながっています。

インタビューに答えるラグビーの元ニュージーランド代表主将、リッチー・マコウさん=東京都千代田区の日本外国特派員協会で2019年7月18日、長谷川直亮撮影

 ――オールブラックスが試合前に舞う伝統の「ハカ」を、地元の高校生たちが事件直後にモスクの前で披露しました。

 ◆ハカはNZの象徴の一つで、国歌と同じような存在だと思っています。NZはさまざまな信念、文化、民族をルーツとする人が集まって構成される国です。ハカは先住民「マオリ」の舞ですが、現在ではNZ人が一つになれるものです。窮地には互いを支え合うべきです。

リッチー・マコウ

 1980年12月生まれ、ニュージーランド(NZ)クライストチャーチ出身。NZ代表主将として2011、15年大会のワールドカップ連覇に貢献し、同年に引退した。世界歴代最多となるテストマッチ通算148試合出場。類いまれなリーダーシップと優れた危機察知能力を有するフランカーとして活躍した。

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです