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夫にも語れず…誰もが胸張れる社会を ハンセン病元患者家族ら講演会

講演会で、これまでの差別の体験や訴訟について振り返る原告団副団長、黄光男さん(右)=2019年8月24日、川畑さおり撮影

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 ハンセン病元患者家族への賠償を国に命じた6月の熊本地裁判決が確定したことを受け、兵庫県尼崎市立地域総合センター神崎で24日、「私の家族は、ハンセン病でした。」と題した講演会があった。家族訴訟の561人の原告のうち、原告団副団長で、実名で訴訟に参加した同市の黄光男さん(64)らが登壇。黄さんは「差別を恐れて名乗れない人がまだたくさんいる。胸を張って堂々と生きられる社会をぜひみなさんの力で作ってほしい」と訴えた。【川畑さおり】

 関西在住のミチコさん(71)=仮名=は、この日初めて公の場で自身の体験を語った。父が岡山県瀬戸内市の国立療養所「長島愛生園」に強制収容されたのは6歳のころ。近所からは白い目で見られ、小学校から中学校まで学校の帰り道に待ち伏せされて石を投げられるなど毎日のようにいじめられたが、家族にも話さず我慢した。

 3年前に亡くなった夫には、父は岡山の老人ホームにいるとうそをつき、最後まで何も話せないままだった。3人の息子と孫もいるが、父のことを話したのは次男だけ。ミチコさんは「封印してきたつらい体験を話すのは負担だが、こうやって生きてきたことを世間の人々にわかってほしいという気持ちもどこかにあった」と吐露。「少しでも病気のこと、家族のことを理解してもらえたら」と涙ながらに語った。

 ハンセン病回復者支援センター(大阪市)職員の加藤めぐみさんは「差別や偏見を解消するために、自分が暮らす地域で何ができるか一人一人が考えてほしい」と呼びかけた。

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