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100周年以降の宝塚歌劇をけん引してきた花組トップスター、明日海りおの退団公演が始まった。「A Fairy Tale-青い薔薇(ばら)の精-」(植田景子作・演出)で演じるのは、バラの精霊、エリュ。「すごく芝居が好きでこだわってやってきたので、自分の全てを役に預けて表現したい」と意気込む。
最初に精霊役と聞いたときは戸惑ったという。「男役として骨太さや男気を大切にしてきた。精霊はかわいらしいイメージがあったので、ひやりとしました」。だが、エリュはかわいらしさとは無縁の、プライドの高い精霊という設定。「手をかけないと美しく咲かないと言われるバラのように(高慢で扱いにくく)、最初は他の精霊や人間より自分が優れているという感覚がある。けれど、人間を知っていくことで、おごっていたのは自分ではないかとだんだん成長していきます」と話す。
共感する部分はあるのか。「私も舞台人としては、技術面ではほぼゼロから始まったので、かなり手はかかりました」と苦笑する。
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