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ヒグマ駆除に道外中心批判200件 札幌市対応に苦慮

札幌市南区の住宅街をはいかいするヒグマ=2019年8月13日午後7時36分、貝塚太一撮影

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 札幌市や近郊で今月、ヒグマの出没が相次いでいる。14日には同市南区藤野でヒグマ1頭がハンターによって駆除されたが、依然として果実などが食い荒らされる被害が続き、市や北海道警は、クマを寄せ付けないよう電気柵の設置や、生ゴミを放置しないよう呼びかけている。一方、市には駆除に反対する意見も多数寄せられ、対応に苦慮している。【源馬のぞみ、澤俊太郎、土谷純一】

 市によると、札幌のヒグマの目撃情報は4月から今月23日までに174件と、昨年度の137件を大幅に上回っている。また道警のまとめでは、道内でヒグマについての通報は22日までに1362件あり、昨年同期比で153件増えた。市街地に近づき農産物を食べたりするヒグマが繰り返し出没したことや、盛んに報道されたことによって通報が増加したとみられる。

 札幌市では、南区藤野付近で頻繁に出没していた雌のヒグマ1頭が14日に駆除されたが、その後も区内の簾舞や豊滝などで目撃や痕跡についての情報が相次いでいる。また、豊平区西岡では22日に、親子のヒグマが歩いているのが目撃された。

 同市西区小別沢では20~23日、農園でプラムやプルーンなどが食べられた跡があった。24日には江別市で飼料用トウモロコシが食い荒らされ、18~19日には北広島市の畑でもメロンやトマトが食べられる被害が確認されるなど、札幌近郊での目撃情報や被害も後を絶たない。

 札幌市は電気柵の設置がヒグマを寄せ付けないために効果的としてホームページで動画を公開。また、残飯の味を覚えて人里に出てくるのを防ぐため、家庭の生ゴミを夜間、家の外に放置せず、収集当日の朝に出してほしいと呼びかけている。

 一方、札幌市によると、14日にヒグマを駆除して以降、21日までに全国から約600件の意見が寄せられた。うち駆除に批判的な意見は207件あった。

 中には「殺処分すべきではない」「麻酔銃を使って山に返すべきでは」といった駆除への抗議もあり、こうした声は道外から寄せられたものが多いという。

 秋元克広市長は23日の記者会見で、駆除について「やむを得ない措置だった。これだけ大きな動物だと麻酔銃で静かになるには数時間かかり、仮に山に返しても、人里でおいしいものを食べられることを学習した(また人里に近づく)危険な個体だった」と説明。今後の対応については、専門家の意見も聞きながら決めるとした。

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