トゲノコギリガザミ

西宮・甲子園浜に「幻のカニ」 市貝類館で標本展示 /兵庫

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
甲子園浜で見つかったトゲノコギリガザミの標本=兵庫県西宮市で、井上元宏撮影
甲子園浜で見つかったトゲノコギリガザミの標本=兵庫県西宮市で、井上元宏撮影

 干潟や磯がある西宮市の甲子園浜で7月、全国的に漁獲量が少なく「幻のカニ」とも呼ばれるトゲノコギリガザミのオスの死骸が見つかった。甲羅の幅は13・5センチで、強力な大きな爪がものものしい。西宮市で初めて発見されたマメコブシガニ(甲羅の幅1・6センチ)などと一緒に市貝類館(同市西宮浜)で標本を展示している。

 トゲノコギリガザミは7月15日夕、同市枝川町の甲子園浜自然環境センター前の磯に打ち上げられているのを、「海浜の自然環境を守る会」の向山裕子さん(68)が見つけた。前々日に、付近の海域で航路掘削などでできた海底のくぼ地から酸素がない水が移動して魚が大量死する「苦潮(にがしお)」が発生。付近では右の爪がない別の死骸1体も発見された。

この記事は有料記事です。

残り350文字(全文669文字)

あわせて読みたい

ニュース特集