他編成でも台車に亀裂 異音で走行 南海特急ラピート 運輸安全委調査

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南海電鉄本社に入る運輸安全委員会の鉄道事故調査官ら=大阪市浪速区で2019年8月27日午前9時半ごろ、高橋昌紀撮影
南海電鉄本社に入る運輸安全委員会の鉄道事故調査官ら=大阪市浪速区で2019年8月27日午前9時半ごろ、高橋昌紀撮影

 南海電鉄の特急「ラピート」(1編成6両)の台車に長さ約14センチの亀裂が見つかった問題で、国の運輸安全委員会は27日、同社に対する調査を開始した。同社は23日夕に車両からの異音を確認しながら、同日深夜まで営業運転を継続。運輸安全委は、事故につながりかねない「重大インシデント」とみて調査している。

 今回の問題を受け、同社は「ラピート」の他の5編成を緊急点検。そのうちの1編成でも台車のモーター付近に亀裂(10センチ以下)が見つかったため、27日以降の運行を取りやめた。残りの4編成には問題はなく、運行を続けるという。

 27日午前、鉄道事故調査官らが大阪市浪速区の南海電鉄本社を訪れ、聴取を始めた。午後には大阪府泉佐野市内の車両基地で、亀裂が見つかった台車などを調べる。

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