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京アニ放火犠牲者、残る25人実名公表 京都府警 葬儀待ち遺族に説明

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放火殺人事件の現場となった「京都アニメーション」第1スタジオには今も多くの人が訪れている=京都市伏見区で2019年8月17日午後5時34分、小松雄介撮影

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警は27日、死亡した35人のうち未公表だった25人の身元を実名で公表した。府警は2日に10人の身元を明らかにしていたが、その後も遺族感情に配慮して慎重に手続きを進めた結果、全員の公表が先月18日の事件発生から40日後、身元確認からも1カ月以上後となる異例の展開となった。

 新たに公表されたのは、京アニの出世作となった「涼宮ハルヒの憂鬱」や、本社がある京都府宇治市が舞台の「響け!ユーフォニアム」でキャラクターデザインや総作画監督を務めた取締役の寺脇晶子さん=ペンネーム・池田晶子=ら20~40代の女性17人、男性8人。府警によると、25人中20人の遺族が実名での公表に反対したという。

 府警は当初から、これまでの事件・事故と同様、死者の身元を確認でき次第、全員を実名で公表する方針で、先月24日までに身元確認を終えた。しかし、2日前の22日に京アニが実名公表を控えるよう府警に文書で要請。府警は遺族感情を重視しつつ、事件の重大性や社会的な関心の高さも考慮し、遺族に実名公表の方針を説明するとともに、実名公表への賛否などを確認する手続きを重ね、今月2日、事前に遺族の了承が得られ、葬儀も終わっていた10人だけ公表した。

 残る25人についても、お盆前の金曜日の8月9日には全員実名で公表する方針だった。だが、府警関係者によると、お盆前の公表は避け、全員の葬儀が終わるのも待つよう警察庁が指示。府警は最後の葬儀が終わった後、改めて遺族に実名公表の方針を説明したうえで、取材に応じるかどうかの意向と合わせて報道機関に公表した。

 事件は7月18日午前10時半ごろに発生。殺人などの容疑で逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41)=さいたま市見沼区=が第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいて放火したとされる。建物内にいた同社の社員・役員計70人のうち35人が死亡、34人が負傷した。青葉容疑者は身柄を確保されたが、重いやけどで入院しており、府警が聴取できるめどはたっていない。【小田中大、福富智】

おことわり

 毎日新聞は、事件や事故の犠牲者について実名での報道を原則としています。亡くなった方々の氏名を含め正確な事実を報じることが、事件の全貌を社会が共有するための出発点として必要だと考えます。遺族の皆様への取材に関しては、そのご意向に十分配慮し、節度を守ります。

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