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京アニ放火 被害者の実名公表の意義とは

献花台の花束に添えられていた、亡くなった西屋太志さん、津田幸恵さん、武本康弘さんへの感謝が書かれたメッセージ=京都市伏見区で2019年8月3日午後3時13分、川平愛撮影

 京都アニメーションの放火殺人事件で、京都府警は犠牲者25人の氏名を新たに公表した。今回で亡くなった35人全員の身元が明らかになったが、府警は匿名を求める多くの遺族らに、実名公表の方針を説明。悼む時間をつくるなど、配慮しながら実名公表に踏み切った。被害者の氏名は公表されるケースがほとんどだが、インターネット上で2次被害に遭い、苦しみを深める遺族もいる。過去の事件や海外の事例などから、実名公表の意義を考えた。

 「青春真っただ中の娘の命を奪ったという事故の罪の重さを知ってほしかった」。乗客106人と運転士が死亡したJR福知山線脱線事故(2005年)で長女容子さん(当時21歳)を亡くした奥村恒夫さん(72)=兵庫県三田市=は、事故当初から実名を明かして思いを語り、報道機関に長女の顔写真を提供した。だが、ネット上で長女の容姿をやゆしたり、死をおとしめたりするような書き込みも。匿名を望む京アニ事件の遺族らについて、「14年前に比べてネット人口は増えている。信ぴょう性のない情報がもっと出回ることもある」と理解も示した。

 ただ実名報道により娘の友人と知り合ったり、思いを寄せてくれた第三者と交流も生まれたりした。遺族が意見を発信し続け、安全を重視する社会へつながったと、奥村さんは確信している。

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