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美術

伊庭靖子展 まなざしのあわい うつろう光、とらえ=評・永田晶子

 光に包まれた写実的な静物画で知られる画家、伊庭靖子(1967年生まれ)の個展が上野の東京都美術館で開催中だ。美術館での個展は10年ぶり、都内では初めて。光を巡るさまざまな探求と画業の深化を見ることができる。

 京都市生まれ、在住。美大で版画を学び、後に油彩画を始めた。個展は2004年以降の新作を含む52点を紹介。写真を基に描く手法、油彩画の「Untitled」(無題)の題名は一貫している。

 導入部は枕やクッションを描いた大画面の作品が並ぶ。表面のかすかな隆起に沿い光がごく淡い影を刻印して…

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