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文芸時評

8月 「国語改革」の周りで 歴史映す日本語文学=田中和生

 伊藤氏貴「高校国語から『文学』が消える」(『文芸春秋』二〇一八年一一月号)や紅野謙介『国語教育の危機--大学入学共通テストと新学習指導要領』(ちくま新書)がきっかけとなり、高校では二〇二二年から実施される新学習指導要領が厳しい批判に晒(さら)されている。文芸誌でも『季刊文科』(夏季号)の「国語教育から文学が消える」や『文学界』の「『文学なき国語教育』が危うい!」といった特集が組まれている。

 わたしも問題がよくわかっていなかったが、これらの特集から理解できたのは、未来の日本のあり方に影響する話であるにもかかわらず、なぜ国語教育を変えなくてはならないのかという理由が不透明で、しかも変える内容で教育を改善できるという説得力に乏しいということである。この話を進めている人たちは、どうも新しく導入される「論理国語」の使い手ではないらしい。

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