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東京へ ともに歩む

毎日新聞
アスリート交差点2020

今を楽しむ 多彩な中国選手=卓球・伊藤美誠

 卓球王国と呼ばれる中国選手は世界ランキングの上位を占めていますが、タイプはさまざま。今回は日ごろ、ツアーで戦うライバルたちを紹介します。

 世界1位の陳夢選手(25)はこの半年間、飛び抜けた存在でした。昨年までは安定感のあるラリーが印象的でしたが、下半身を強化してさらに揺さぶりに強くなりました。中国のトップ選手に共通しますが、陳夢選手も先を見ています。「キョウヒョウ」という扱うのが難しい中国製ラバーがあるのですが、代表争いの時期であっても自分を成長させるためにあえて使っています。使えれば大きな武器になるからです。

 2位の丁寧選手(29)はリオデジャネイロ五輪金メダリスト。経験豊富で、技術力を含めてあらゆるものを兼ね備えています。強いて弱点を挙げるなら、メンタルかもしれませんが、実力でカバーしています。実力があれば自信が持てるから。だからこそ、私が実力で超えたらチャンスはある。強い選手だし、対戦できるのは光栄ですが、私にとっては特別な選手ではなく、むしろ勝たなければいけない選手だと思っています。

 5位の劉詩〓選手(28)はテンポの速さが特徴。小さな頃から映像を何度も見てきました。日本人と変わらない体形であれだけ戦えるのは、体の使い方がうまくて頭もいいから。すごくパワーがあるわけじゃないが、とても繊細。今年の世界選手権で優勝してからは心の余裕を感じます。優勝後の今こそ対戦したい選手です。

 4位の王曼〓選手(20)と7位の孫穎莎選手(18)の若手2人はどちらも爆発力があって、怖いもの知らず。他の中国選手は接戦になるとミスの少ないプレーに切り替えますが、2人は自分の卓球を貫きます。とりわけ、世界選手権で敗れた孫選手は今、一番強いと感じます。体幹が強くなって、振りもコンパクトに変わりました。

 このほか、3位には先月の「T2ダイヤモンド」で優勝した朱雨玲選手(24)もいます。私が中国の監督だったら孫選手は絶対に(代表に)選びます。それから安定感のある劉選手。3人目はダブルスを考えて左の丁寧選手。私も中国選手に負けないように頑張ります。=アスリート交差点は随時掲載(タイトルは自筆)


 Q 印象に残っている夏の思い出は?

 A 4歳から小学6年まで出場した全日本選手権のホープス・カブ・バンビの部。暑い中、神戸の体育館に通いました。あの時の苦しい経験があるからこそ今があります。最近も海外の試合から帰ると夏が終わっているという感じ。東京五輪後は、花火やバーベキューなど夏らしさを楽しみたいです。


 ■人物略歴

いとう・みま

 静岡県磐田市出身。2015年3月のドイツ・オープンでツアー史上最年少(当時)の14歳152日で優勝。16年リオデジャネイロ五輪団体銅メダル。18、19年全日本選手権3冠達成。スターツ所属。18歳。