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終わらない氷河期~今を生き抜く

かつて「就職氷河期」(おおむね1993年~2004年卒)で足止めをくらい、希望を奪われた人たちは現在、30代半ばから40代後半。今も多くが非正規の仕事を繰り返すなど、苦悩を抱え、生き抜いている。

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終わらない氷河期~今を生き抜く

フリーター時代に感じたバイトを見下す正社員の「優越感」 作家・中村文則さん

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作家の中村文則さん
作家の中村文則さん

 「教団X」「R帝国」などで人気の作家、中村文則さんは氷河期世代にあたる。大学を卒業して作家デビューするまで、2年間のフリーター生活を経験したが、そのとき正社員との「立場格差」を感じたという。氷河期のもたらした社会的影響について聞いた。【聞き手・江畑佳明/統合デジタル取材センター】

大卒後コンビニでバイト 時給は850円

 大学を卒業したのは2000年で、超氷河期と言われたときです。作家になると決めていたので、就職活動はしていません。2年間は作家になる努力に集中しようと思い、東京に出てアルバイト生活に入りました。

 大学時代、友人の全員が就職活動に苦労していました。逆説的ですが、少し安心したんです。正社員を目指しても実現できない友人が多かったので、僕がフリーターでもおかしくない、という気持ちです。

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