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#新学期のあなたに

女優・春名風花さん「疲れたら休んでいい。でも…」苦手だった学校に心残り

学校との関わり方や自らの経験を語る春名風花さん=東京都渋谷区で2019年8月22日、藤井太郎撮影

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 「不登校についてメッセージを」と言われたとき、少し悩みました。なぜなら、わたしは不登校が増えていることをよいこととは思っていないからです。学校に行けない子どもを責めているのではありません。学校は本来、「安心して学べる場所」のはず。たくさんの子どもが「行きたい学校」がなくて苦しんでいることが、一人の社会人として悲しいのです。

 わたしは学校が苦手でした。勉強が得意ではなかったし、子役の仕事の方が楽しかった。特に苦痛だったのは、授業中、静かにできない子がいたこと。子役は静かに大人の話を聞ける子どもばかりです。でも、学校では騒ぐ活発な子どものほうが「子どもらしくて可愛い」と、先生の受けがよかったから。

 でもね、あんなに嫌だったのに、いま、不思議と「それでもやっぱり学校に行っておけばよかった」と思うことがあります。大人になると、「いろんな人間」と出会うことって難しいんです。知らず知らず、いつも似た考えの人といたり、居心地のよい場所を選んだりしているので、異なる価値観に出合ってショックを受けることがなくなるから。今思えば、さまざまなタイプの人と出会える学校は、貴重な場所だったのだと思います。

 教室にいづらかったら、図書室や保健室で過ごしたり、勉強と違うことに打ち込んだりしてください。心が疲れたときはお休みしてもかまいません。けれど、気をつけてほしいのは、長く学校に行かないのであれば、自分で自分の視野を広げる努力が必要になるということです。インターネットでも何でもよいので、たくさんの人に話を聞くことを心がけてください。そして、「いろんな子どもを可愛いと思える大人」になってくれたらうれしいです。

 もしも、あのとき、先生が授業中に静かに待つわたしのことも忘れずに見てくれていたら、もっと学校が好きになれたかもしれない。楽しく通えるものならば、本当はどの子どもも学校に行きたいと思うはずです。

 人は誰だって、嫌いな相手がいるのが当たり前。気の合わない人がいることを知るのが、学校に行く一番の価値なんじゃないかな。むかついたり、いじめてしまいたくなったりしたときに自分の怒りをコントロールできるように導く教育が必要だと思います。【聞き手・水戸健一】

 はるな・ふうか 2001年横浜市生まれ。0歳から子役として活躍。ツイッターで社会問題について発言している。

LINEなどで専門家が相談

 夏休み明けの前後は18歳以下の自殺が増える傾向がある。2015年の内閣府の自殺対策白書によると、1972~2013年の42年間で、日別の自殺者数は8月前半は30~40人程度で推移するが、夏休みが終わる8月後半にかけて増え、9月1日は131人とピークになる。専門家によると、「長期休暇中は自分を中心に生活が回っているが、休みが明けると、学校で『集団主義』を強いられてしまうという意識が働く」ことが背景の一つにあるという。

 夏休み明けの自殺を予防しようと、若者に身近な無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用した相談窓口を充実させている自治体も少なくない。大阪市は通常は週1回のところ、23~29日は連日、専門家が相談に応じ、担当者は「新学期が始まった直後の『しんどい』という気持ちに寄り添いたい」と話す。東京都も9月は、通常の対応開始時間を2時間前倒しし、午後3時~9時半まで受け付ける。【成田有佳】

■相談窓口

 ◆児童相談所全国共通ダイヤル

 189=年中無休、24時間

 ◆24時間子供SOSダイヤル

 0120-0-78310(なやみ言おう)=年中無休、24時間

 ◆チャイルドライン

 0120-99-7777=月~土曜日の午後4~9時(18歳まで)

 ◆子どもの人権110番

 0120-007-110=平日午前8時半~午後5時15分

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