象牙市場維持の影で…やまぬ密輸出入 国内では需要低迷

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象牙の取引を巡る経緯
象牙の取引を巡る経緯

 スイス・ジュネーブで28日まで開かれたワシントン条約締約国会議で、象牙の国内市場の早期閉鎖を求める決議が見送られた。原田義昭環境相は今月22日の閣議後記者会見で、今回の決議見送りについて「日本の主張も多くの国に理解されたものと考えている」と述べた。

 日本で流通している象牙は1989年以前に輸入されたか、ワシントン条約事務局の管理下で99年と2008年に特例的に輸入されたもののいずれかとされるが、近年でも密輸入の摘発事例がある。また、米国の環境団体の報告書によると、日本から違法に輸出され、中国で押収された象牙は今年1~6月に少なくとも23件に上っている。

 日本では従来、「ワシントン条約で取引が禁止されるよりも前に輸入された」といった親族など第三者の証言だけで、象牙の所有登録ができた。審査も甘く違法な売買の温床になっていると指摘されていた。

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