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「表現の不自由」考

「私たちは表現の自由の境界線に立っている」出展作家・朝倉優子さん

2016年11月に神奈川県大和市の小田急線大和駅近くで、網タイツとピンヒールを身につけて実施したマネキンフラッシュモブ=「マネキンフラッシュモブ@かながわ」提供

 「ほんの小さなことでも、私たちは表現の自由を守るために闘ってきた。表現の自由が後退したなんて簡単に言わないで」。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で中止された企画展「表現の不自由展・その後」の出展アーティストの一人、朝倉優子さん(55)=神奈川県藤沢市=は、津田大介・芸術監督の言葉を引き合いにそう訴える。朝倉さんは路上でマネキンのように動きを止め、政治的なメッセージをアピールする「マネキンフラッシュモブ」を主催。参加者に禁止命令を出した自治体との裁判記録などを出展していた。作品にどんな思いを込め、展示中止をどうみているのか。【聞き手・待鳥航志/統合デジタル取材センター】

 展示中止にはびっくりしました。開幕直後から、元従軍慰安婦を題材にした「平和の少女像」への撤去要請や抗議が相次ぐ中で、表現の自由を守るためにもなんとか少女像の撤去は阻止できないかと思っていました。まさか企画展ごと中止されるなんて。何も連絡や相談がないまま決定されてしまいました。

 展示内容への批判は事前に予測されていて、それでもやろうと決めたからには、再開・継続のための努力を現在もすべきです。報道によると、津田さんは「再開のハードルは高い」と話したそうですが、終わったことにせず、今からでも再開に向けた環境を整えてほしい。

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待鳥航志

1990年埼玉県生まれ。早稲田大大学院政治学研究科修士課程(ジャーナリズムコース)修了。2015年入社。高松、姫路の2支局を経て、19年5月から統合デジタル取材センター記者。関心分野はインターネットの文化や思潮、生活史、過疎地域など。

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