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新20世紀遺跡

/67 北海道・囚人道路/上 網走監獄 「命より開拓」の政策

観光客らに人気の博物館網走監獄

 今月上旬、北海道網走市の博物館網走監獄を訪れた。19世紀後半から20世紀初めにかけての建物群で、2016年には8棟が国の重要文化財となった。平日の昼間、あいにくの雨だったが、親子づれらでにぎわっていた。

 同館は監獄の歴史自体はもちろん北海道の開拓史、ひいては日本の近現代史を知る上で重要な史実を、豊富な資料で伝えている。たとえばあまり知られていない「囚人労働」の実態だ。

 北海道の開拓と植民は、明治政府にとって喫緊の課題であった。殖産興業のみならず北方の脅威ロシアの南下に備えるためだ。今から150年前の1869(明治2)年には「開拓使」が置かれ、北海道と樺太を開拓・運営することとなった。ところが薩摩出身の黒田清隆長官が、同郷で実業家の五代友厚に官有物を常識外れの低額で払い下げようとしていることが発覚。藩閥政府の専政に対する批判が高まり、黒田は辞任に追い込まれた。開…

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