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入管・難民問題

国外退去処分になった外国人の入国管理施設での扱いが注目を集めています。難⺠に厳しいと言われる日本。人権は守られている︖

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「病気の妻を残して帰れない」 来日31年男性の叫び 外国人政策に翻弄されて

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記者会見するモハメド・サディクさん=東京都内で2019年8月19日午後1時15分、金子淳撮影
記者会見するモハメド・サディクさん=東京都内で2019年8月19日午後1時15分、金子淳撮影

 違反者は無期限で収容できる。人道的配慮から「仮放免」となっても、働いて生活費を稼ぐことは禁じられ、県外への移動にはその都度、許可が必要となる。定期的な出頭も義務づけられ、その場で突如、再収容される可能性もある――。遠い外国の話ではない。現代の日本で、不法滞在の外国人に対して行われている対応だ。30年以上日本に暮らすパキスタン人、モハメド・サディクさん(55)も、そんな扱いを受けてきた仮放免者の一人。8月中旬、国に対し在留特別許可を求める訴えを東京地裁に起こした。彼の人生をたどると、不条理にさえ思える日本の外国人政策が浮かんできた。【東京社会部・金子淳】

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【入管・難民問題】

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