「病気の妻を残して帰れない」 来日31年男性の叫び 外国人政策に翻弄されて
毎日新聞
2019/8/30 07:00(最終更新 8/30 07:00)
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違反者は無期限で収容できる。人道的配慮から「仮放免」となっても、働いて生活費を稼ぐことは禁じられ、県外への移動にはその都度、許可が必要となる。定期的な出頭も義務づけられ、その場で突如、再収容される可能性もある――。遠い外国の話ではない。現代の日本で、不法滞在の外国人に対して行われている対応だ。30年以上日本に暮らすパキスタン人、モハメド・サディクさん(55)も、そんな扱いを受けてきた仮放免者の一人。8月中旬、国に対し在留特別許可を求める訴えを東京地裁に起こした。彼の人生をたどると、不条理にさえ思える日本の外国人政策が浮かんできた。【東京社会部・金子淳】
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