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「表現の不自由」考

肖像燃やす作品「天皇制批判の意図なし」 制作の大浦信行さん

インタビューに応える美術家の大浦信行さん=東京都新宿区で2019年8月23日、吉田航太撮影

 「不敬だ」「不快だ」――。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題では、従軍慰安婦問題を象徴する「平和の少女像」だけでなく、昭和天皇の肖像を燃やしているように見える美術家の大浦信行さん(70)の映像作品「遠近を抱えて PartⅡ」にも批判が相次いだ。ただ、大浦さん自身は「天皇制を批判する意図は全くない」という。制作の意図を聞いてみた。【聞き手・大場伸也/統合デジタル取材センター】

 「遠近を抱えて PartⅡ」は、来年公開予定の新作映画「遠近を抱えた女」と、前作映画「靖国・地霊・天皇」(2014年)の映像を取り出し、構成し直して20分にまとめたものです。天皇が燃えているシーンは新作映画の方に入っています。これは昭和天皇の肖像といいますか、私が1986年に富山県立近代美術館の展覧会に自画像として出した、天皇のコラージュを含む版画「遠近を抱えて」の一部が燃えているものです。

 最初に版画を作った時から、天皇制を批判する意図は全くないですね。あくまでも自分の中にある「内なる天皇」を表現する、自画像を作るのがそもそもの動機ですから。自分の外へ外へと拡散していく想像力と、天皇の中心へ向かって収れんされていくエネルギー。この相反するエネルギーを一つにまとめた時に見えてくるだろう自画像ということなんですね。

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大場伸也

1973年生まれ、2000年入社。船橋、千葉支局、政治部(2年間経済部)、長崎支局、小倉報道部、統合デジタル取材センターを経て政治部。野球好き。学生時代にバイトしていた新宿ゴールデン街に出没します。

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