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「表現の不自由」考

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で従軍慰安婦をモチーフにした「平和の少女像」などを展示した企画展「表現の不自由・その後」が中止に追い込まれた。ネットでの炎上、事務局への脅迫や政治家の介入――大勢に逆らうような表現は許されない「不自由」な社会になってしまったのか。そもそも「表現の自由」とは何なのか。さまざまな立場の人と考えるインタビュー記事と関連記事を収録する。

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「表現の不自由」考

肖像燃やす作品「天皇制批判の意図なし」 制作の大浦信行さん

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インタビューに応える美術家の大浦信行さん=東京都新宿区で2019年8月23日、吉田航太撮影
インタビューに応える美術家の大浦信行さん=東京都新宿区で2019年8月23日、吉田航太撮影

 「不敬だ」「不快だ」――。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止となった問題では、従軍慰安婦問題を象徴する「平和の少女像」だけでなく、昭和天皇の肖像を燃やしているように見える美術家の大浦信行さん(70)の映像作品「遠近を抱えて PartⅡ」にも批判が相次いだ。ただ、大浦さん自身は「天皇制を批判する意図は全くない」という。制作の意図を聞いてみた。【聞き手・大場伸也/統合デジタル取材センター】

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