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油膜に覆われ「田んぼ全滅」肩落とす農家 九州北部大雨

水位が低下し、油と思われる黒い帯状の線が残った水田の稲=佐賀県大町町で2019年8月30日午後5時18分、津村豊和撮影

 油を含んだ濁った水は、実りを控えた水田も覆い尽くした。記録的な大雨から2日たった30日、鉄工所から油が流出した佐賀県大町町では、水が引いた後も一帯に黒い油の跡が残る。米農家、岸川マサノさん(73)の水田も油膜に覆われた。この日、大雨後初めて自宅に戻って片付けに追われたが「田んぼは全滅」と肩を落とした。

 農家の2代目だった夫隆昭さんと21歳で結婚。夫婦で農作業に精を出し、毎年約9トンの米を収穫するまでに出荷量を増やした。しかし、昨年9月、77歳だった隆昭さんが急逝。1人暮らしとなった。今月31日に予定していた一周忌は大雨で延期を余儀なくされた。

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