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「表現の不自由」考

国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で従軍慰安婦をモチーフにした「平和の少女像」などを展示した企画展「表現の不自由・その後」が中止に追い込まれた。ネットでの炎上、事務局への脅迫や政治家の介入――大勢に逆らうような表現は許されない「不自由」な社会になってしまったのか。そもそも「表現の自由」とは何なのか。さまざまな立場の人と考えるインタビュー記事と関連記事を収録する。

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「表現の不自由」考

少女像が「日本へのヘイト」にならない理由 明戸隆浩・東大特任助教

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ヘイトスピーチについて研究を続けてきた明戸隆浩・東大特任助教=東京都内で2019年8月20日午後4時34分、塩田彩撮影
ヘイトスピーチについて研究を続けてきた明戸隆浩・東大特任助教=東京都内で2019年8月20日午後4時34分、塩田彩撮影

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止を巡っては、従軍慰安婦をモデルにした「平和の少女像」や昭和天皇の肖像を含む作品が燃やされるシーンのある映像に対して、「日本人へのヘイトだ」という言説がネット上や一部報道で飛び交った。だが、ヘイトスピーチを研究してきた明戸隆浩・東大特任助教(社会学)は「これらの作品はヘイト表現ではない」と指摘する。そもそも「ヘイト」とは何なのか。表現の自由の原点とは何か。【聞き手・塩田彩/統合デジタル取材センター】

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