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経済観測

トランプ大統領の破産戦略=東短リサーチ・チーフエコノミスト 加藤出

 米国の中央銀行である米連邦準備制度理事会(FRB)の幹部は、政策金利の運営をクルマの運転に例えて一般向けに解説する傾向がある。「経済のスピードが少し出過ぎなのでブレーキを軽くかける」「上り坂に差し掛かってきたのでアクセルを踏む」などだ。

 ニューヨークのエコノミストが今週、興味深いコメントをしていた。「そういった比喩は、合理的な人物である運転手が、経済を適切な経路で目的地に安全に導こうとする際に用いる表現である。助手席に座る怒った同乗者が、ハンドルをおれに操作させろと走行中の運転手に興奮して攻撃してくる場合、それに見合う比喩をFRBは持ち合わせていない」

 トランプ米大統領がツイッターでパウエルFRB議長を罵倒しているのは正にこれにあたる。対中貿易交渉が思うように進まず、そのことによる米経済への打撃を彼はFRBの利下げで相殺したがっている。だが経済はあめ細工のように自在に調整できるものではない。米経済というクルマが道路から飛び出してしまうのではと、市場関係者はハラハラしている。

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