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ストーリー

在日ジャグラー、次世代へ語る(その2止) 祖国、二つでもいい

生徒たちの前でパフォーマンスを見せる金昌幸さん=奈良市の市立一条高で、大西達也撮影

 

 ◆曲芸武器に世界を股にかけ

「他の人とは違う?」

 在日コリアン3世のジャグラー、金昌幸(キムチャンヘン)さん(33)は、20年以上前の出来事が今も頭から離れない。小学4年の時、季節は夏前だったと記憶している。当時、京都市の公立学校に通っていた。いつも通り登校すると、正門の前で4、5人の6年生が待ち構えていた。力ずくで体育館の裏に連れて行かれ、一方的に殴られた。「入国審査や」。そんな言葉が聞こえた。

 上級生らによる暴力は連日続き、内容もエスカレートしていった。至近距離からバットで打たれた野球ボールが、右手小指に当たって骨にひびが入ったこともある。保健室に駆け込み、教員に被害を訴えたが、上級生からは「何ちくってんねん」と余計に殴られた。どうして自分なのか。ひたすら耐える日々の中、ターゲットにされた理由を考えた。「伏線」があったことには気付いていた。

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