- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

◆『神前酔狂宴(しんぜんすいきょうえん)』 著者・古谷田奈月(こやた・なつき)さん
(河出書房新社・1728円)
人物生き生きと動いた実感
神社の結婚披露宴会場という知られざる職場を舞台に、そこで働く人々を描いた長編小説。必然的に宗教や戦争、歴史の問題を扱いながらも、物語は若者たちが仕事に打ち込む青春群像劇でもある。「今回、主人公や登場人物がすごく生き生きと動いてくれた実感があって、どんどん膨らんでいった。これまで書いてきた中でも一番、没入度が高かった作品だと思います」と話す。
舞台は東京・明治神宮の近く、かつての元帥を「神」としてまつる架空の「高堂神社」。アルバイト先を探していた18歳の男・浜野は、境内にある披露宴会場で働くことになる。
この記事は有料記事です。
残り624文字(全文947文字)