「ハンスト無駄」見せしめか 外国人長期収容者死亡で批判→いったん仮放免、すぐに再収容…
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在留許可を失って国外退去処分となった外国人を収容する入管施設で今、いったん仮放免した長期収容者を、すぐに再収容する措置が繰り返されている。外国人の人権問題に取り組む弁護士や支援者らは「人間の健康をもてあそぶ行為で、虐待にあたる」と抗議の声を上げている。【井田純】
「この2週間に私が何の違反をしたというのでしょう。難民申請している私をこうしていじめる方がルール違反じゃないんですか」。8月下旬、茨城県牛久市の東日本入国管理センター。面会室に車いすで現れたイラン国籍のサファリ・ディマン・ヘイダーさん(50)が訴えた。
3年以上収容され、抗議のために絶食するハンガーストライキ(ハンスト)を行っていたヘイダーさんが仮放免されたのは7月31日。だが、2週間後、許可期間を更新しようと東京出入国在留管理局(東京都港区)に出頭すると、担当官から「仮放免の延長は認められない」と告げられ、その日のうちに同センターに移送された。理由は示されなかった。
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