メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

寄稿

京アニ その存在感 正規雇用ゆえの類なき場=藤津亮太(アニメ評論家)

8月に名古屋市で開かれた世界コスプレサミットで、京都アニメーションへの応援メッセージを寄せる参加者ら=名古屋市東区で、大西岳彦撮影

 京都アニメーションへの放火事件からおよそ6週間が経過した。事件は国内外のアニメファンに強い衝撃を与えた。それは京都アニメーションが築き上げた“京アニ”ブランドの存在感の表れでもある。ここでは再起の願いを込めて、同社がファンの中で特別な位置を占めるに至った過程を解説したい。

   ■  ■

 アニメーション産業は労働集約型産業だ。にもかかわらず日本のアニメ業界は、歴史的経緯の結果フリーランスを中心に、作品ごとにスタッフが集合離散する制作体制が基本となっている。このスタイルはメリットもある一方で、新人育成が手薄になったり、出来高制故に手間のかかる作業の引き受け手が減ったりするデメリットもある。

 京都アニメーションは業界の大勢とは逆に、スタッフを正規雇用する道を選んだ。社員であれば新人育成もし…

この記事は有料記事です。

残り1196文字(全文1543文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 農業後継者、高専、120年超す伝統校…センバツ21世紀枠 9候補はこんな学校

  2. JR茨木駅で男性転落、右足一部切断の重傷 約3万人に影響

  3. 白いマダコを展示 水族館スタッフ「擬態できず、苦労したと思う」 下関・海響館

  4. 転落死 男子中学生が転落死 インフルエンザで療養 広島 /広島

  5. 新千歳発の全日空機、引き返す 客室に「白い粉」拡散

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです